肝斑の治療薬で有名なトランシーノとリカバインの違いを比較してみました

ADM

どちらもトラネキサム酸が主成分

リカバインとトランシーノはどちらも主成分がトラネキサム酸です。トラネキサム酸の肝斑に対する効果は多くの報告があり、正式な効能効果として認められています。
また、肝斑に対する効果の発現は4週程度で見られるのが一般的とされています。

リカバインの効果・成分と用量

リカバインはもともと炎症の抑制と止血効果をねらったお薬

リカバインの一般名:トラネキサム酸カプセル

リカバリンにはいくつかの効果があり、代表的なものは扁桃炎や、風邪などの喉の痛み、赤み、腫れなどに対する抗炎症作用と、鼻出血などの出血や再生不良貧血などにおける出血傾向に対する止血作用、さらに蕁麻疹などに対する抗アレルギー作用です。その他口内炎などに対しても使用されます。

私が飲んでいるリカバイン。処方薬です。

リカバリンはシミなど美容目的でも使用される場合は保険適応外

近年、リカバリンは肝斑(いわゆるしみ)に対して、美白・美容目的で使用されるケースがあります。
ただし、これらの使用はリカバリンの正式な適応ではなく、保険適応外の使用となります。そのため美白・美容目的で使用する場合は基本的にすべて自己負担です。
リカバインは薬局や通販では購入できません。医師の診察を受けて処方箋を発行してもらう必要があります。

リカバリンを肝斑で使用する場合の用法用量

リカバリンカプセル250を肝斑に対して使用する場合も風邪などの抗炎症作用や止血作用を目的とする場合と同程度の用法用量で使用するのが一般的です。

1日量としては『トラネキサム酸として、通常成人1日750~2,000mgを3~4回に分割経口投与する。』とあります。

1回に1カプセル、1日3回使用→750mg
1回に2カプセル、1日3回使用→1500mg、4回使用→2000mgです。

私の場合、250mgのリカバインを1回1錠×朝晩2回服用なので、1日500mgです。
効果が表れ始めたのは1か月(4週)くらいから、効果が顕著になったのは2か月(8週)くらいでした。

トランシーノの効果・成分と用量

市販薬として正式に肝斑への効果が認められている

トラネキサム酸の肝斑に対する効果は多くの報告がありますが、実際に市販薬ではトランシーノIIなどで正式な効能効果として認められています。また、肝斑に対する効果の発現は4週程度で見られるのが一般的とされています。

トランシーノⅡの用法・用量

成人(15歳以上):1回2錠。1日2回服用。
肝斑治療薬として市販されているトランシーノIIではトラネキサム酸の1日量として750mgを使用することになります。

リカバインとトランシーノのメリット・デメリット

  • どちらも主成分はトラネキサム酸。
  • トラネキサム酸は肝斑に効果があるという報告が認められている。
  • リカバインの場合は医師の処方による(保険適応なし)。トランシーノの場合は個人で購入可能。
  • 1日服用するトラネキサム酸の量は、リカバインでは1日量750mg~2000mg、トランシーノは1日量750mgとされている。
  • トランシーノはトラネキサム酸以外にも肌のターンオーバーに関連するL-システインやビタミン類なども成分も含まれる。
  • トランシーノは原則8週間の服用でストップするように書かれている。リカバインは医師の判断によって期間が決まる。

リカバインのメリット・デメリット

メリット

  • トランシーノのような市販薬では使用量・使用期間の上限があるので、より効果を期待したい場合には、医師に管理してもらってリカバインを服用することになるかと思います。
  • 医師の管理のもとに服用するので安心感はあります。

デメリット

  • 保険適用ではないので、若干値段が高めです。私の場合は診察費込みで2か月分(8週分)で1万円でした。
  • 診察を受けるのがめんどくさい人には向かないかも。
  • トランシーノに含まれているビタミンやL-システインといった成分はリカバインには含まれません。

トランシーノのメリット・デメリット

メリット

  • 診察を受けなくても気軽に買って試せます。
  • トラネキサム酸以外の成分で、ビタミンやL-システインといったシミに効きそうな成分が含まれています。

デメリット

  • 他のお薬を飲んでいる場合などは、医師の管理のもとでないとちょっと不安かも。(私はそう)
  • 8週間でやめないといけないので、続けて飲みたい場合は難しい。

トランシーノの公式サイトでは、8週間服用しても効果がなければ肝斑ではない可能性があるとしていました。私も(トランシーノではないですが)トラネキサム酸を服用して8週目くらいに顕著に効果が出てきたので、このことには納得できます。

まとめ

私も最初自分が肝斑なのかどうか分からなかったときに、トランシーノを試そうか迷ったんですよね。

医師が処方するリカバインも、市販のトランシーノも、シミに効果があるとされるトラネキサム酸の量は同じくらい含まれています。だから、『肝斑かも・・・でも受診するのはめんどくさい』、と思っている人は、試しにトランシーノを8週間試してもいいように思います。(ただ、持病があったり他のお薬を飲んでいる方は飲み合わせの問題があるので主治医に相談してもらうのが安心ですね)

トランシーノの公式サイトで服用を8週間で止めるように書かれている理由は、『長期に服用した場合の安全性が担保できていない』、『肝斑なら8週間で効果が出るはずだから、8週間で効果が無かった場合は(肝斑ではない可能性があるので)飲み続ける意味がない』ということのようですが、これはどちらも納得できる理由です。
私は肝斑ですが、トラネキサム酸を服用して8週間で顕著に効果があったので・・・。
ある意味、肝斑かそうでないか、の判断材料にはなるかもしれません。

↓ちなみにトランシーノはamazonで購入すると安いです。(私も知りませんでした)

【第1類医薬品】トランシーノII 240錠

参考価格: ¥6,930
価格: ¥5,870 
OFF: ¥1,060 (15%) 
【第1類医薬品】トランシーノII 240錠

参考サイト:
HOME|トランシーノ|第一三共ヘルスケア (daiichisankyo-hc.co.jp)
トネキサム酸カプセル

タイトルとURLをコピーしました